前立腺肥大症とその治療について

前立腺肥大症とは、前立腺の内腺の肥大(特に移行領域)により尿道が圧迫される疾患で、加齢に伴う男性ホルモン(アンドロゲン)が強く関与しているとされています。
高齢の男性に多い疾患です。
病気の進行具合によって症状が若干異なり、初期症状は膀胱刺激症状による頻尿が認められ、病気が進行すると、残尿感や排尿困難、尿閉が起こります。
前立腺肥大症は直腸触診により前立腺がんと鑑別します。
肥大していて弾性のある硬さなら前立腺肥大症、栗の実大で石のように硬ければ前立腺がんと診断されます。
また、前立腺特異抗原(PSA)検査や尿流測定(尿の勢いを調べる検査)も前立腺がんとの識別に重要です。
治療としては、抗アンドロゲン薬(黄体ホルモン製剤)、アドレナリンα1遮断薬、5α還元酵素阻害薬などが処方されます。
これらの薬物治療の効果が不十分であったり、尿路感染症や尿閉を繰り返す場合は、経尿道的前立腺切除術(TURP)により尿路を広げます。